クジラの子らは砂上に歌う (3) (ボニータコミックス)

著者 :
  • 秋田書店 (2014年9月16日発売)
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感想 : 22
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アパトイアの襲撃を受け、泥クジラを砂の海に沈めると判断をした長老会。それを阻止して未来を掴みたいチャクロは元アパトイアの兵士で帝国司令官の妹だったリコスの助けを受け説得を試みる。
まだ3巻だが、毎回毎回これからどうなるの?!と衝撃を受ける展開で次に続くので作者は上手いなと思う。少しずつ明らかにされる泥クジラの秘密をじれったいと思う人もいるだろうが、設定が細かいのでとょっとずつの方が個人的には理解しやすくてありがたい。ただ、秘密が分かってもよかったね~とはならず、なんて過酷なんだと気の毒に思い、過去の泥クジラ住民が何をしたらこんなことになるんだと疑問に思う。
今回は戦うことで泥クジラを守ることと、攻めることを同時に進めていくが毎回何かを犠牲しないといけない展開が辛い。戦えないスオウが苦悩し、戦う筆頭のオウニが鼓舞し、そんな2人をチャクロが繋ぎ、リコスが知恵を与える。どうか悲しいことばかりの作戦にならないようにと願うような気持ちになった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ボニータ
感想投稿日 : 2022年8月4日
読了日 : 2022年5月6日
本棚登録日 : 2022年5月5日

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