太平洋戦争の最中、「世界の果て」満洲で知り合った幼馴染の女性3人の人生を描く。
国家と戦争に翻弄された人生。過酷で悲惨な状況を子どもの視点で描く。
在日朝鮮人、中国残留孤児、戦争孤児と、戦後、3人の境遇はそれぞれで、辛い描写に言葉を失う。
でも、3人には変わらない友情がある。40年後の3人再会に救われる思いがする。辛い記憶を乗り越える温かいものがそこにはあるからだ。
戦争はあまりにも残酷だ。何があっても起こしてはならない、と改めて思う。
そして、人は人がいて生かされる。人への思いは決して戦争に負けない。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年11月6日
- 読了日 : 2021年11月3日
- 本棚登録日 : 2021年11月3日
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