捨てられる銀行2 非産運用 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (2017年4月19日発売)
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前作「捨てられる銀行」の続編であり、特に銀行及び金融機関の「資産運用」についての取材を通じて、現状の問題点について述べられている。「フィデューシャリー・デューティー(Fiduciary Duty、顧客本位の業務運営)」がキーワードなのはわかったが、全編を通じてこのキーワードの連呼なのがいささか煩わしい。この「フィデューシャリー・デューティー」を理解し、実践する金融機関だけが市場と顧客から評価され生き残るというのは、著者の希望的結論に思える。旧態依然の業務運営でも、今のメガバンクはおそらく生き残れるに違いない。必要なのはメガバンク(金融機関)の変容ではなく、むしろ我々一般投資家のリテラシー向上であろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 2019年2月3日
読了日 : 2019年2月1日
本棚登録日 : 2019年1月13日

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