三軒茶屋星座館 1 冬のオリオン (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2016年2月13日発売)
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本棚登録 : 1048
感想 : 85
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私がフォローさせてもらっている「マロロンさん」の感想を読んだ事と、目次に自分の星座のタイトルがついてたのが読んだきっかけです。

読み始めは若者口調の会話文章が読みづらく、33歳の男性主人公が星座の説明をするシーンでは「いや、大人の男性がそんな女子高生みたいな言葉使わんでしょ」とちょっと引きました。なかなかページが捲れなかったのですが、話しが進むうちに登場人物達の魅力と、ストーリーにハマっていきました。
プラネタリウムが見られるバーを経営する主人公とその家族。主人公に話しを聞いてもらいにくるお客。
主人公は星座の話しをしながら大切な事を気づかせてくれます。
各話で聞き役だった主人公が最終話では聞いてもらう側になり、ぎこちなかった家族関係が強く、そして暖かい唯一無二の家族になっていくさまはとても清々しかったです。

飄々として、どこか悟ったような、そして本人は気づいてないかもしれないけど、ふわりとした優しさを持った主人公をはじめ、登場人物がみな魅力的です。
まだ語られていない主人公の過去も気になるので、続きを読みたいなと思います。 

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年1月26日
読了日 : 2022年1月25日
本棚登録日 : 2022年1月25日

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