辺境の旅はゾウにかぎる

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  • 本の雑誌社 (2008年6月12日発売)
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感想 : 16
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私と違った旅スタイルで、かなり危険なこともしていらっしゃる方で、私は、麻薬をしたり、わざと悪いことをしたりしないし、知らない人にもついて行かない。そこは違う。
でも、今のネット時代の旅人と違って、共通点も多い。

それは、綺麗なとこを写真に収めて、有名になるチャンスをつかむっていうそもそもの旅のスタートが違うということや、その国の人の生活、政治的な状況などにも
必然的に知るようになると言うことだ。

私も行った国、興味を持った国以外の政治的知識は皆無で、非常識も甚だしい。
アラブ諸国、南米のもめ事の裏には過去の欧米(特に英仏)の身勝手な思惑による国境などがあるのは知っているが、現在進行形で、第三諸国の問題の陰には、中国人がいるのを感覚的に知っていたが、リアルに感じさせてくれた。

それをサラッと書いていて、開始数ページで、これは怖い本だと思った。こういう旅行者が昔の様に増えたらと願う。

例えば、イタリアのことをさぼりだという日本人には腹が立つ。実際に行って、早朝に町を歩いてみるといい。こんな朝早くから?と思う時間に、真面目に働いている人が沢山いる。現地に行ってもいないのに、知ったかぶりはよくない。

あと、マスコミがちゃんと報道しないことも。
それは今も一緒だ。
台湾、台湾と馬鹿みたいに受け入れているが、税関の出す公的資料を見てみるといい。日本への麻薬の持ち込み国の一位は台湾なのだ。それに、韓国人にうんざりし始めた時も、現実とは違うのに韓国人は日本が好きですっていう気持ち悪い街頭インタビューが流れる。国民総スカンの秋篠宮の鹿子の写真が新聞に載る。。。お金なのか、何なのかと思う。

自称、ノンフィクションエンタメとおっしゃっている通り、その辺はサラッとしか書いていない(書けない?)のだけれど、事実を知らせてくれる少ない本だと思った。
ちゅうわけで、私も小難しいこと書きましたが、普通の人のなかなかできない冒険談のお話です。

中盤は、未確認物体を主とした対談へと。

終盤は、辺境で読むのによい本の紹介。私が読んだ本が3冊も含まれていた(笑)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2023年9月10日
読了日 : 2023年9月10日
本棚登録日 : 2023年9月10日

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