さいごの戦い―ナルニア国ものがたり〈7〉 (岩波少年文庫)

  • 岩波書店 (2000年11月17日発売)
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結末については賛否両論別れそうだなという印象。今までナルニアと関わりのあった人間たち全員が集結し、ナルニアの終わりを見届ける。でもなぜ作者はスーザンだけをナルニアの友ではなくしてしまったのだろう。ナルニア国物語はキリスト教的価値観が色濃く反映されていると言われており、「スーザン=ナルニア(キリスト教)への信心を失った者)」として位置付け、子ども達への教訓としたかったのか。最後は…スーザン以外みんな死んでしまったのか…。みんな死んでしまったけどナルニア(天国)で未来永劫暮らせることになったから良かったねと一応ハッピーエンド?っぽく締めているけれど本当にこれってハッピーエンドなのか、幸せに精一杯今生を生き抜くことの方が幸せなんじゃないかと考えてしまう私はやはり無宗教だからなのだろうか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年12月27日
読了日 : 2022年12月27日
本棚登録日 : 2022年12月25日

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