制度や道徳等の社会システムによって、堕落を食い止めている一方で人間の本性は堕落にあり、正しく堕ちることにより自分自身を発見し、救われなければならない。
「欲しがりません、勝つまでは」に代表される戦時中の忍ぶことへの美意識や武士道は人間の本性の対極にあり、打ち崩すべき価値観だと、戦後の日本に訴えているものだが、今の社会においても通用しうる考え方である。
守るべき伝統と慣習がごっちゃになっている場面は少なくない。文化やそれに付随する価値観は守るべきものではなく、常に更新されるべきものだと改めて思った。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2019年7月20日
- 読了日 : 2019年7月15日
- 本棚登録日 : 2019年7月20日
みんなの感想をみる