本が読めない。特に小説がーーー。
数年前から徐々に徐々に私の中で小説離れが起こっている。
興味を持って読みはじめるが、数ページで断念した本たちがだんだんと積み上がる度、罪悪感を覚えていた。
読みたい、という欲望はあるものの、読めない自分に自信をなくしてゆく日々。
自信をなくす、というよりも残念、といったほうがいいかもしれない。
思い出すのは子供のころの、青春時代の、小説との蜜月。
あの頃に戻りたいーーー。
と思っていたところで、この本のレビューを見かけた。
無性に読みたくなり、再読を決行。
結果、安堵した。
読みたいのに読めないのは自分だけじゃない事。
読めなくても良いこと。
無理に読む必要はなく、読めるときがくるのを「待つ」こと。
再度いろいろ教えてもらった。
というか、骨身に染み込んでいて、自分で考えついたと思ったことも、この本に書いてあった。恥ずかしい。(よくあるのだ)
若松さんの文章は、私が人生経験不足だからなのか、時折よく理解できないところもあったが、読んでいると落ち着く。
「本が読めなくなった」人たちに優しく寄り添う本だった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
本についての本
- 感想投稿日 : 2021年1月29日
- 読了日 : 2019年11月19日
- 本棚登録日 : 2019年11月7日
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コメント 2件
GMNTさんのコメント
2021/01/29
5552さんのコメント
2021/01/29