推し作家のナオコーラさんが頭に並ぶアンソロジー。
29歳というタイトルがあるように、29歳の主人公たちを描いた作品集。
読了から時間が経ってしまい記憶が薄れているけれど、後半は不倫の話ばかりで世の29歳女性はそんなに不倫しとるんか?となった。
恋も仕事も頑張るぞ★ あーん、助けて友達~!みたいなのも多かった記憶。
社会人しながら、みんなそんなに友達との時間割けてるのか?
この何年かは、年2回くらいしか会えていないので、とても羨ましい…。
1番好きだったのは,中村紀さんの絵葉書。不思議で幻想的な世界と、海外で働き始める、とかギリ20代だからチャレンジングしやすそうで良かった。
肩の力を抜けて読めて楽しめたのは、宮木あや子さんの憧憬☆カトマンズ。
他の作品も読もうと思えるのでアンソロジーは楽しい。
(逆に苦手な作家さんも混ざっていたりするけど…。前半面白くて好きになりかけたので、性描写が稚拙すぎてダメだったのがあってしんどかった…。)
P. 47 私の人生は56億7000万年 山崎ナオコーラ
本が好き。「好きだー。好きだー」と思いながら見つめると、文字というものに対して、永遠に残って欲しい、という願いが生まれる。しかし、そうはいかない。本は死ぬ。本を触った人も、本を読んだ人も、いつかはいなくなる。なくならないものはない。無限の存在にはなれないし、エタニティなるものは作れない。でも生き続けるし、作り続ける。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年11月21日
- 読了日 : 2023年11月11日
- 本棚登録日 : 2023年11月11日
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