日本文学の古典 (岩波新書 青版 586)

  • 岩波書店 (1966年2月21日発売)
3.33
  • (1)
  • (2)
  • (9)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 70
感想 : 5
4

能と狂言と歌舞伎は文字だけでなく実際の映像と音楽を観て聴いてしないと完全な理解ができないので読んでいて少し苦しかった。ではYouTubeで観れば好いじゃんと思うが、案外さがしてもないし、あっても観たところでやっぱりわからない。
言葉の発し方が独特で且つ言葉そのものも古いので聴いても何言っているのかわからないし、舞っているのみても何しているのかやっぱりわからない。
歌舞伎は暫が有名ということで、これは何とか完全版がみつかり観てみたが、主役と比べるまでもなく脇役、特に雛壇の後列の左側に並ぶ力士みたいなのがしょぼくて、歌舞伎って思っていたより貧相だなと思ってしまった。
明治以前のとか、せめて昭和初期とかの映像ないかと思って漁ってみたがみつからず。むかしはあんなにしょぼくなかったはずだと思うが、如何せんその昔がみつからない以上、これ以上研究する意欲も正直わかない。

井原西鶴とか近松門左衛門についての分析は面白かった。

古代中世のときは感じなかったので多分近世近代文学担当の人個人の癖なんだと思うが、接続詞シカシの濫用が目立ち、文脈を掻き乱されるので、読んでいて何が何やらよくわからなくなった。恐らくこれも歌舞伎の内容が頭に入ってこなかった要因。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 岩波新書(緑)1949
感想投稿日 : 2022年10月22日
読了日 : 2022年10月22日
本棚登録日 : 2022年9月23日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする