5巻は武蔵の成長よりも、苦悩や葛藤を乗り越えようともがく人間らしさが印象的。
多感な青年期に、生きる意味を模索し、高い志を立てながらも恋愛に翻弄される姿は時代は違えど多くの人が通る成長過程ではないかと思った。
女性(お通)に対する抑え難い本能と情熱に困惑し、遠ざけてきた武蔵だったが、自分さえ乱れなければ剣を鈍らせることはないと気づく。流されない自分でさえいれば安心して人を愛することができるのだと。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2021年5月20日
- 読了日 : 2021年5月25日
- 本棚登録日 : 2021年4月14日
みんなの感想をみる