宮本武蔵(六) (吉川英治歴史時代文庫)

著者 :
  • 講談社 (1989年12月26日発売)
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本棚登録 : 710
感想 : 41
5

前巻で中だるみを感じずにいられなかったが、今巻は面白かった
武蔵は合戦しているときがいちばん生き生きしている

2人目の弟子をとったり、百姓をしたり、観世音を無心に彫ったり、逃げの一手をとったり

吉岡や宝蔵院と喧嘩ばかりしていた時分からみれば、ずいぶん角がとれて、30前の男盛りとは思えない

好人物になったと思う

ちらとお通の息災なことも知れる
結局 柳生家に身を寄せるのなら、わざわざ又八に罪を作らせないでもよかった
武蔵とお通をすれ違わせたいのはわかるが、つくづくやりかたが勿体ない(五巻)

小次郎はいよいよ御しがたい

バガボンドでは武蔵と小次郎の宿敵感がほとんどなかったのが、小説では序盤から連綿と続き、いよいよ膨れあがっている
つくづくクライマックスがわくわくと待たれる

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史・時代
感想投稿日 : 2022年1月27日
読了日 : 2022年1月27日
本棚登録日 : 2022年1月27日

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