本書は、読解力を身につけるための 実践すべき項目を わかりやすく教えてくれる指南書です。
「読んだ本をしっかりアタマに入れるコツ」
という項目で、「読書ノートを作ろう」とあり、読書ノートをスマホでやろうと思った事から、このアプリを見つけ、書く事にしました。
本の中では
・いつその本に巡り合ったのか
・読もうと思ったきっかけは何だったのか
・どんなことが、書いてあったのか
・どんな言葉が印象的だったのか?
・重要だと思ったところの要約文と、そのことが書いてあったページ数
を書こう!という事で、特に最後の2項目が大事だそうです。
印象的な言葉は、
「「何のために?」これは、知識と理解が深まる魔法の言葉です。」
何のためにこの本を読んだのか?を意識すれば、内容を忘れず、身につけられそうに思います。
また、書き手が何のためにこれを書いたのか?も意識して読めば、本髄を理解できるでしょう。
私は、読むのが遅く、読解力もありません。
子どもが学校からもらってきたプリントの内容を、間違えてとらえてしまう事もあり、必要書類を提出し損じそうになった事もありました。
これを読めば、身につく事を期待して読みました。
予想はしていましたが、すぐに身につく筈もなく、コツコツと研鑽を積むしかないようです。
が、方法はよくわかりました。
書き手の「何のために?」これを書いたのかは、著者が日本語のルーツである、中国語の博士であり、漢文から、行間を読む事を推奨したり、「日本らしさ、自分らしさを守る」という項目があることから、古典を学び、読解力を身につけることで、日本人独特の曖昧さを重んじる文化を、世界に主張出来る若者達を養成したい!
と、いうことではないかと思いました。
日本文化の真髄は「縁」、「縁側」であると著者は言います。
内でも外でもない「縁」が人間関係の踏み込んでいいところ、ダメなところの中間にあり、その曖昧なところでお互いを重んじる文化を知らず知らずのうちに身につけてきました。それを外国に伝えるのは、非常に難しいと思います。
NOと言えない日本人!
と言われ、国際社会では、何を考えてるのか分からないと、揶揄され、恥ずべきだと思っていました。
NOでもYESでもないところを、きちんと主張出来ることが、多様性を認めていく世界に求められているのだと思います。
そこを著者は期待して書いたのではないでしょうか。
また、
「折りあるごとに何度も読み返し、人生の支えになるような本と出会うために、読書があるといってもいいでしょう。それこそが財産だと思います」
というのが、突き刺さりました。
何故なら、図書館で借りてくるので、手元にないからです。
必要と思える本は購入すべきかもしれませんね。
山口氏にとっての大切な一冊は、三木清の「人生論ノート」だそうです。哲学書なので、難しそうですが、読んでみます。
重要だと思ったところの要約文は、「本」は「人」、時間も場所も選ばず、沢山の人から学ぶ事ができ、そこに読解力は必要不可欠である。
沢山の本から学び、自分独自の見識を語れるようになる事が大事。
この本を読んだ事を機に、このブクログに、読書ノートを綴って、読解力を身につけたいと思います。
- 感想投稿日 : 2021年12月12日
- 読了日 : 2021年12月9日
- 本棚登録日 : 2021年12月9日
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