レオナルド・ダ・ヴィンチの手記 上 (岩波文庫 青 550-1)

  • 岩波書店 (1954年12月5日発売)
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アバタロー氏
1954年出版
5000ページの膨大な手記
通称ダビンチノート、断片集

《レオナルド》
1452~1519年フィレンツェダビンチ村生まれ
ヴェロッキオに弟子入り
才能あり20才で親方
ミラノ公国へ
修道院の食堂の壁画を命じられた
フィレンツェに戻る
壁画制作をレオナルドとミケランジェロに依頼、競争させた
しかし2人共放棄し未完で終わる
肖像画を手掛けた
スフマートの技術、空気遠近法、改良し続けた
フランソワ1世がパトロン
十分な邸宅を与えた、彼に見守られながら死亡

《内容》
〇経験は嘘をつかない
経験こそ教師
経験は事実、経験を役立てることができないのは自分の解釈が間違っている
多くの意見を求める

〇幸福と嫉妬
幸福や富を手に入れても嫉妬がついて回る
嫉妬が人間にとってどうしても避けられない普遍的な感情
その感情に振り回されて他者を攻撃するのが危険であると警鐘を鳴らしている

〇不健全な学習
好奇心は自ら育てるものだ
画家は他人の絵を手本にした時、ろくな絵を描かない
しかし自然の事物から学ぶなら良い成果を生むだろう
人間は多くのものを発明してきたが、自然ほど美しく無駄のない発明をすることはできない
レオナルドの創作は、芸術自然科学哲学が渾然と融合している

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 人文(心理・歴史・思想)
感想投稿日 : 2023年12月15日
読了日 : 2023年12月15日
本棚登録日 : 2023年10月6日

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