暗黒館の殺人 (上) (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社 (2004年9月10日発売)
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感想 : 204
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K図書館 2004年
上下巻総原稿枚数2500枚、8年を費やした長大な作品
上巻は上下段あり654ページ、下巻639ページ
合計1293ページ!
登場人物27人+2人(鹿谷と江南)
館シリーズ7作目

かなり時間かかるかと思いきや、上巻は約3日位で順調に読めた
冒頭に今までの館シリーズの振り返りの描写があって、そうそう!と相づちを打ちながら読めた
順番に読んできてよかったと思った瞬間だった

外界から隔絶され独特の世界観
その館に行くのも大変な山奥、赤く染まる湖
地鳴り、地震、山崩れが起こる
暗黒館は東西南北それぞれに館がある
シャム双生児で日本人形のような子供の姉妹、早老症の子供など、親類、医師、使用人で暮らしている古めかしい雰囲気
建物、人物共に、設定だけで気味が悪い

その暗黒館へ、江南、市郎という中学生、中也と呼ばれる大学生が迷い込み話が展開する
江南は暗黒館へ向かった途中で記憶を失くして声がでない状態
市郎は家出して暗黒館に興味があり向かった
中也(あだ名)は以前、暗黒館初代当主の孫、浦登玄児の車に引かれ記憶を失くした
今は記憶が戻り、玄児から館に呼ばれる間柄となるが、異変に巻き込まれていく
そんな中、9/24に行われるダリアの宴を境に、殺人事件が起こっていく
不穏な空気感しかない

上巻は不穏以外何一つ解答がない
伏線を広く張って終わったので、下巻がどうなるか楽しみである

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2023年5月15日
読了日 : 2023年5月15日
本棚登録日 : 2023年5月12日

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