下巻は639ページ
最後に鹿谷門実が作った中村青司の年譜がある
今回は推理小説でなくホラーだった
内容は今と昔の事件の謎解き
上巻から気味が悪かったが、魔女や一昔よくあった出生の秘密など嫌悪感を感じ、読むのをやめようかと思った
しかしまぁ読了はできた
「自殺では死ねない」
「意識不明で生き返らないし死ねない」
そんな状態を作り出し、結果、殺人に繋がるという流れはさすがである
たくさん登場人物はそれぞれ役割があり、膨大な内容を考察しながら読者に納得させ、終盤へとまとめあげていた
他の館シリーズとの繋がりをもたせ、この辺りは楽しかった
一方で壮大な話だけにスピード感はなく、ゆっくり進んだ
江南孝明は今回中心人物ではなく、ある人の内部に潜り込んで、視点や思考を共有して不可解さを醸し出していた存在で、「江南」の名前を利用し、読者を紛らわす存在として過去の絡みもあった
しかし重要さをそんなに感じなかった、残念
好印象の感想が多いから、良し悪しは個人差があるのだろうと解釈した
綾辻氏の作品は、十角館と時計館がベストだった
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2023年5月16日
- 読了日 : 2023年5月16日
- 本棚登録日 : 2023年5月12日
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