ブラック・ベルベット

著者 :
  • 双葉社 (2015年5月20日発売)
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本棚登録 : 979
感想 : 139
4

凄腕ウイルスハンターこと神原恵弥は、アキコ・スタンバーグを探しに、T共和国に赴く。
それと同時に、謎の会社DF(Death factory)や、死んだ患者の体を埋め尽くす黒い苔の謎を追う。

観光がてら人探しをするつもりが、知らず知らずのうちに事件に巻き込まれて、警察にマークされることになてしまった。
恵弥はこの事態をどう切り抜けるのか。

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シリーズものとは知らず、最新刊から借りてしまった。
恵弥(めぐみ)という名前と女口調から、主人公は女性と見て疑わなかったが、数ページ後には「れっきとした男性」とあって驚いた。
まさかこんなスタートからはじまるとは思ってもみなかったが、読み進めていくとキャラの濃さがクセになる。

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全てはアメリカ政府から目を欺けるため、アキコ・スタンバーグが死んだと思わせる盛大なお芝居をしたわけだが、恵弥はなにも知らずに、事件に巻き込まれた形になる。

恵弥以外の人の何らかの思惑は、最後の答え合わせを読んでから、巻き戻してみると分かりやすい。

物語も読みやすいし、面白かったので、またシリーズものを借りて読んでみたいと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年6月12日
読了日 : 2020年6月12日
本棚登録日 : 2020年6月12日

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