国運の分岐点 中小企業改革で再び輝くか、中国の属国になるか (講談社+α新書)

  • 講談社 (2019年9月21日発売)
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間もなく人口減少時代に突入する日本が生き残るためには、新しいグランドデザインが必要という内容。日本の労働生産性が低いのは中小企業が多いので、政府が主導して早急に変えていかなくてはならないという主張をデートと共に示している。
日本の中小企業の定義は製造業300人以下、サービス業100人以下。従業員20人未満の企業に勤める日本人の割合は21%、アメリカ13%、ドイツ14%、フランス18%に比べても高い。日本より低いのはスペイン、イタリア、ギリシャなど。
日本人は日本の技術力や底力を称賛しがち。1965年当初の制度が近代化されずにそのまま残っているのが問題。トヨタやホンダも中小企業だったという主張は人口が増えて経済が成長する時代だから通用する話。
1965年に始まった中小企業保護を今すぐ変えなくては中国の属国になると著者は言う。あながち間違ってないかも。
日本人はデータの活用が一般企業では最近当たり前になってるけど、50年前の時代をそのまま生きている政治家が変わるのは難しいだろうなあという感想。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス書
感想投稿日 : 2024年2月10日
読了日 : 2024年2月10日
本棚登録日 : 2024年2月10日

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