秋山兄弟 好古と真之 明治の人材はいかにして生まれたか (朝日新書 206)

著者 :
  • 朝日新聞出版 (2009年11月13日発売)
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感想 : 14
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またまた、歴史好きを名乗りながらも
全く知らなかったシリーズ、で秋山兄弟をチョイス。今回はいつもの倍以上に全く知らなかった人物だったので、本書がわかりやすくまとめられてて非常に良かった。

騎兵部隊の向上に努めた兄・好古と戦術の天才・真之。その二人の基礎が江戸時代の教育にあり、何のために働くか、徳とは何か、といった軸のある教育をしてるかどうかに関わるという
視点が面白かった。
真之が日露戦争後、目的を失って彷徨う人のように宗教活動に移っていったのはすごく人間らしくてわかるなぁ。日露で勝つために頭も体力も精神も使ったんだろうしね。
本書は秋山兄弟以外にも優秀な人物として
火薬の発明者 下瀬雅允、無線電信の開発者
木村駿吉、国産小銃の作成者 村田経芳など、
さまざまな人物を挙げてくれてるのですが
この辺りは戦争関連で教科書に載らないのかな?やっぱり。
国のために全力で生きた人物として、載せてもいいとは思うんだけどなぁ………。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年2月23日
読了日 : 2022年2月23日
本棚登録日 : 2022年2月23日

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