ギリシア最古と言われる英雄叙述誌。
神々が定めた運命に翻弄されるオデュッセウスの漂流記ということで、何がおもろいんやろと思っていたけど、面白い。
古代ギリシャの人々は神と共に生きていたってことがよくわかる。嵐にあえば神のご加護がなかった、戦に勝てば神の誉をあずかっていたから。自然科学が発達する前だから、そりゃ何かと解釈が追いつかないことは超自然的な神の意志だとしたほうが精神的にも楽だろうな。
キュクロプスとかスキュレとか冥府行とか中々に荒唐無稽な内容盛り沢山だけど、それはそれでファンタジーとして愉快。ここからどう大円団につながっていくのか、下巻も楽しみ。
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- 感想投稿日 : 2024年4月16日
- 読了日 : 2024年4月16日
- 本棚登録日 : 2024年4月9日
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