オデュッセイア 上 (ワイド版岩波文庫 176)

  • 岩波書店 (2001年1月16日発売)
3.83
  • (3)
  • (4)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 46
感想 : 4
5

ギリシア最古と言われる英雄叙述誌。
神々が定めた運命に翻弄されるオデュッセウスの漂流記ということで、何がおもろいんやろと思っていたけど、面白い。
古代ギリシャの人々は神と共に生きていたってことがよくわかる。嵐にあえば神のご加護がなかった、戦に勝てば神の誉をあずかっていたから。自然科学が発達する前だから、そりゃ何かと解釈が追いつかないことは超自然的な神の意志だとしたほうが精神的にも楽だろうな。
キュクロプスとかスキュレとか冥府行とか中々に荒唐無稽な内容盛り沢山だけど、それはそれでファンタジーとして愉快。ここからどう大円団につながっていくのか、下巻も楽しみ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年4月16日
読了日 : 2024年4月16日
本棚登録日 : 2024年4月9日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする