第50回メフィスト賞受賞作。この小説においてはタイトル当てなんぞ些事にすぎません。孤島が舞台に仮面の主、針と糸による密室――王道のガジェットと伏線、ミステリにおけるテクニカルな部分が尽く下ネタに奉仕し、すべてのエロが謎解きのために機能する。ネタだけ見れば殆ど出オチも同然なのに、ムダに高い本格としての技量がそのくだらなさに拍車を駆けてより一層に馬鹿馬鹿しい笑いを誘います。これぞメフィスト賞の面目躍如! 久々にやばいやつきたこれ。
読書状況:読み終わった
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2014年 読了本
- 感想投稿日 : 2014年9月6日
- 読了日 : 2014年9月6日
- 本棚登録日 : 2014年9月3日
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