ライトなタッチと強烈すぎるキャラ立ちでさらりと読める一方で、謎解きはかなりがっしり骨太本格。ノリの軽さに反して相当読み応えがありました。「泥棒たちの挽歌」での誰が殺したのかでも、どうやって殺したのかでもなく“どんな事件があったのか”を推理する趣向はかなり変わっていて、普通のミステリではお目に掛かれない逆転の試みなのですが、これが思った以上に上手く嵌まっていたのには感心しました。確かに、伏線から事件の存在を推理できています。最終的なオチによる、なんとも苦笑いを誘う気の抜ける読後感もまた良し。
読書状況:読み終わった
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2012年 読了本
- 感想投稿日 : 2012年3月11日
- 読了日 : 2012年3月9日
- 本棚登録日 : 2012年3月9日
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