「出会ったときから別れは始まっているのだ。動物を飼うということは、そんな悲しみをあえて余計に背負うことなんだから、よほどの覚悟で飼い始めねばならない。」
さくらももこが今まで飼ったり、思いを馳せた生き物についてのエッセイ。
特に感動というわけでもなく、お祭りの屋台で買ったたものの呆気なく死んでしまった様子など淡々と綴られており、なかなかシュールである。
お気に入りはハムスターのエピソード。
個人的にさくらももこの大ファンでエッセイや漫画はほぼ持っているのだが、彼女のキレのいいユーモア溢れる文体は何年経っても色褪せない。
この本は雑誌の連載で寄稿したものを文庫化しているのだが、400字以内のしばりのある中で起承転結を収めるのに苦労したとあとがきで著者が言っていた。
彼女が今も健在で、Twitterなんかをやっていたらどんな面白いものを呟いていたのだろうと思う。
残念でならない。
“ちびまる子ちゃん”の著者が綴るどこか懐かし気持ちになる一冊だ。
こんな人におすすめ .ᐟ.ᐟ
・さくらももこが好きな人
・生き物が好きな人
・笑えるエッセイが好きな人
・文章が上手くなりたい人
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
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- 感想投稿日 : 2023年4月5日
- 読了日 : 2023年4月5日
- 本棚登録日 : 2023年3月11日
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