天と地の守り人〈第3部〉 (偕成社ワンダーランド)

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  • 偕成社 (2007年2月17日発売)
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本編完結。
チャグムの成長に涙無くしては読めなかった。
初陣だと言うのに投石器に火矢を放てと的確であったろう指示をだし、カームに最後尾へ。と言われるが「異国の兵士たちが、わが国のために命をかけてくれているときに、最後尾でぬくぬくと馬車にひそんでいるつもりなどない。」と、挙句兵士の危険を察知し「志しあらば、われにつづけ!」っと自ら飛び込んで行く。
出来過ぎな感じはあるが、さぞ士気も上がるだろう。

怪我はしたが、帝の元へ。汚れたままの姿で現れたチャグムに穢れを持ち込むとは等、この後に及んで言い出す帝に、「都の外、見捨てられたこの国の大半が、このにおいに満ちている。ここにある清らかな者たちは、誰一人かいだことのないにおいでしょう。謁見の間位、この匂いをかいでも、ばちはあたりますまい!」とキレずに嫌味を言ったチャグムにスカッとした!
更に鎖国なんて阿呆な事をしてたせいで、色々知らない帝達にロタとカンバルの同盟、タルシユの動向を伝えると動揺が走り、止めに「父上、青弓川が氾濫します。」っとトドメを刺す。

シュガは以前に気付き何故こんな危険な所に都を?と調べると、天の災いを防いでこその、星読み。ながされるなら、ほろびよ、都…。っとの言葉を見つける。星読みの祖、カッケェ!(笑)

さて、清らかな帝は宮と共に水に浸かってお隠れになりました。最後まで天子として貫いたんだが、滑稽だ。

タンダも無事生きてたし、バルサは壊死しかけたタンダの腕を一瞬の躊躇いもなく切り落とすし、良かったよ。
けど、バルサ姉さん続けるのね用心棒。

妹と弟に花畑へ連れ出し外の世界を見せ「私が帝になったら、花の季節には野に遊び、雪がくれば雪遊びができるようにしてみせる。」っと改革を宣言。顔をおおう薄布も拒否。
これから新ヨゴはチャグムの手により良い国になって行くんでしょうね。
ロタもカンバルもチャグムの国を下に見ることなんてないでょうし。
バルサとも気軽にとは行かずとも、会える様になれば良いのにな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2023年6月9日
読了日 : 2023年6月9日
本棚登録日 : 2023年6月9日

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