白ゆき姫殺人事件 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2014年2月20日発売)
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感想 : 1284
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本の1/3はTwitterを彷彿とさせるSNSサイト(実際に映画化の際はTwitter社が全面協力したそう)のタイムラインや週刊誌、新聞紙のスクラップ記事をイメージした「資料」が挿入されていて、本の作りとして斬新。ゲームブックみたいな感じ。小説が苦手な人でも、口語体だからすらすら読めると思う。

ただ読後感のスッキリしない、嫌な後味があるミステリーをさす「イヤミス」に数えられているけど、それはどうだろう。
・滅多刺し、放火までするパワーは女にはない?
・動機は結局、ストレス?衝動的すぎない?(そんな簡単に人殺す?)社内物品の窃盗(せっけん込み)をばらされそうになってむかついたから殺すってあまりにも短絡的過ぎて納得できないし、そんな犯人像を示す描写はなかった
・芹沢ブラザーズの事故は城野さんのオカルトパワー?ただの事故?結局、何。
・資料は城野さんについてのものがほとんどで、犯人についての考察は少しだけ。これだけでは犯人がなぜ犯行に至ったのかを含む経緯が不明で作品として“放り投げ”感がないか?

気になる点はいろいろあるけど読みやすかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年4月17日
読了日 : 2023年4月16日
本棚登録日 : 2023年4月16日

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