面白かった!良質のエンタメ小説。井原西鶴の「好色五人女」を下敷きに、その元となる実話を書いているが、最後の章で、それも西鶴による創作であることがわかる。
西鶴の人物像にもカジュアルに触れられた。
ポップな現代文で読みやすく、しかし「正しい日本語」で書かれていて、気持ちよく読める。教養のあるひとはこういう小説を書けるんだなぁ。物語も一つ一つ、リアルな人間の心の機微を描かれていて、しかし語り口は重すぎず、お茶のお供のエンタメとして丁度よい感じ。
作者に興味がわいた。
読書状況:いま読んでる
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- 感想投稿日 : 2023年3月12日
- 本棚登録日 : 2023年2月25日
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