映画がよすぎて、綿谷りさ作品でハマったことがなかったんだけど、原作も読んでみた
結果、原作の感度の高さに感嘆したと共に、この原作をああいうかたちの映画に解題した首藤監督の手腕に改めて感動した。
たとえの屈折が映画以上に際立っていて、映画を見てマリアみたいだなと思った美雪は原作では明らかにマリアを意識したキャラクター造形で、そして愛ちゃんのエネルギーが本から飛び出す勢いで充満していた。
「ひらいて」っていうタイトルモチーフは愛ちゃんにだけ絡んでいると思っていたんだけど、たとえ•美雪の「愛ちゃんの受容」という「ひらいて」の要素(映画では意図的に削られている気もする)もしっかりある。
とにかくこの詩的なモノローグをモノローグ0で表現した山田杏奈すごすぎ
今まで読んだ綿谷りさ作品で一番好き。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年11月21日
- 読了日 : 2021年11月21日
- 本棚登録日 : 2021年11月21日
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