なぜ、この人と話をすると楽になるのか

著者 :
  • 太田出版 (2015年1月31日発売)
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本棚登録 : 2535
感想 : 217
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(自分がamazonに投稿したものを転載)
「相手の受け取り方は変えられない。でも、自分の受け取り方は変えられる」

この本はニコニコ生放送で吉田さんが話された内容をまとめたものです。
そのため、全編話口調で記載されています。
この点が普段、本を読まれる方には違和感があるのでしょうね。
逆に、あまり本を読まないような私にはわかりやすかったです。

ここで感心したのは、放送内でのネガティブなコメントもしっかりと拾って納得できる回答を返しているところ。
生放送という直接のやり取りの中で、そういった回答ができていることからも、
吉田さんは優秀なコミュニケーターなのだなと感じます。

そんな吉田さんも昔は「コミュ障」だったという内容から始まる本書。
こういった自己啓発系の本に多い、
筆者も昔はダメダメだったけどこのやり方にしたら全てうまくいくようになりましたみたいな話、
ではなく、吉田さん自身はまだ自分は「コミュ障」なのだと言う。
ただ、「コミュ障」が治ったわけではなく、
周りから見たときにそう思われないという状況までは持ってこれた、とのこと。
本書には、その状態に至るまでに吉田さんが試行錯誤された中で
明確になってきた技術や考え方が書かれています。

その中で私の心に残っている考え方を本レビューのタイトルにしました。
私は老け顔なので、そのことを周りからよくイジられます。
昔はそのたびに傷ついていました。
周囲の人が老け顔だ、と受け取ることは変えられませんが、
私自身が嫌だな~と思うことを、オイシイな~と思うようには変えられます。
今では、老け顔でイジられたら「いつかは年齢が追い越しますよ!笑」や
「じゃあ○○(先輩)くん、あの仕事片付けておいて!」なんて対応をしています。

当たり前のことしか書いていないと言われる方もいますが、
私はその当たり前すら知らなかったため、感心しながら読むことが出来ました。
この本を読めば「コミュ障」脱却!という感じではありませんが、
(そんな本があったらとっくに「コミュ障」はいなくなっているはずです笑)
人との会話の際に意識すると良いことを知れる、という意味では良い本だと思います。
私は今でも定期的に読み返しています。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: コミュニケーション
感想投稿日 : 2019年12月8日
読了日 : 2019年12月8日
本棚登録日 : 2019年12月8日

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