21世紀が明けて濃密な地下空気が来る白けた時代に拡散してしまうのを予告するかのように、
“ 家に帰る、家に帰る ”という詩をラストトラックに残しこのバンドは本作を持って舞台を降りることになる。
早逝、あまりに惜しすぎる解散、とも思ったが、今を思えば宿命だったのかもしれない。
今思えばここで降りたことでこのバンドは完成された気もする。
勿論当時は続きが見たいと思っていたけど。
この年代、くるり・スーパーカー・ナンバーガールと横に並びTMGE、クラムボン、キリンジなどその他地下にもいわゆる日本の若者的最高峰的なほんとにいい空気があった。私の気のせいや思い込みなどではない。
この時代に彼らと同じように若かったこと、それを間近で見聴きできたことを幸せに思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
音楽・6996の宇宙日本世田谷
- 感想投稿日 : 2011年10月22日
- 読了日 : 2011年10月22日
- 本棚登録日 : 2011年10月22日
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