しかし、選択肢が多くても、自分で選ぶことができないのでは意味がありません。
自分で選ぶことができるようになるためには、「自分には価値がある」と感じていることが重要です。
僕は娘に「You're my treasure.(あなたは僕の宝物だよ)」と毎日伝えています。子どもに、「自分には価値がある」と感じてもらうこと。これをとても大切にしています。 自分の存在に価値があると思えたら、「私はこう思う」と意見を言えるようになります。
周りの人に言われた通りに動いたって、別の人には文句を言われる。結局、何をしても非難されるわけです。
すべての人を納得させることなどできません。それなら、自分がやりたいようにやるのが一番良いわけです。
何をしても責められるようなギスギスした社会を変えていくには、「恩送り」が必要だと思います。
特殊な例が個人的な事情であるほど、合わせる必要はなくなります。 個人的な事情を優先させることで、社会全体の効率が悪くなるという状況を「社会的ジレンマ」 と言います。
失敗こそ、学びのチャンスです。そして、失敗を乗り越えるほどに、失敗に対する耐性も身につきます。 子どもの頃にたくさんの失敗をさせてあげたほうがいいのです。
社会ではいやでもDoingとHavingで評価されるのですから、親くらいはBeingで評価することが重要なんです。「何をしたってあなたが大切なのよ、あなたは素晴らしいのよ」と言ってくれる人がいることは、心のセーフティネットになります。
ですから、ネガティブであれポジティブであれ「あなたは~だ」「いつも~だ」という言い方ではなく「今回は~だったね」 と言うべきだと考えています。過去と今を切り離して話すのが大事なのです。
ついつい子供を束縛することを言ってしまっているなと気がつける。そして、こうすればいいというアドバイスもあるので、実用しやすい。
- 感想投稿日 : 2021年8月30日
- 読了日 : 2021年8月30日
- 本棚登録日 : 2021年8月30日
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