心を乗っとられて: ある精神障害者の手記

著者 :
  • 潮文社 (2002年8月1日発売)
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感想 : 3
4

読み終えて、ずっしりとこころが重たくなる、深い内容の本でした。
作者の、たくさんの詩と、手記が、真に迫って、書かれています。

その中で、光が射しているように思える詩がありました。(詩の中では、私の心は暗闇です と、ありますが…)


 小っちゃな神様


私の心は暗闇です
光など射さない永遠の暗闇です
けれど、そんなところにさえ
小っちゃな 小っちゃな神様がいる
その小っちゃな神様は
時々、ニコッと微笑んで
ごほうびを下さる

感動の涙 一しずく
優しい言葉 一しずく
友との出会い 一しずく
小さな勇気 一しずく

私の心は暗闇です
光も射さない永遠の暗闇です
けれど、そんなところにさえ
小っちゃな 小っちゃな神様はいる


、、、作者自身が描いた、草花やエンゼル、マリア様などのカット絵が、素朴で味わい深く、素敵です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年7月11日
読了日 : 2021年7月11日
本棚登録日 : 2021年7月11日

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