イニシエーション・ラブ (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋 (2007年4月10日発売)
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本棚登録 : 37694
感想 : 4624
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まず、カセットテープのA面とB面というのが、かなり大きなキーワードです。
そして、章のタイトルが全て曲のタイトル!笑
80年代後半の自分は小・中学生でしたので「男女7人夏物語」は大人のドラマの認識で内容が全く分からなかった為、観ておけばよかったとちょっとだけ後悔しました。

実は映画を先に観てしまっていたので、思い出しながら読みました。
先に小説を読んだ方がもっと楽しめたと思います。
私はどちらかと言うと、小説の方が好きです。
ラストのどんでん返しの1ページ、知らなければ鳥肌だったのかもと思うと悔やまれます。

ちょこちょこヒントが見え隠れしているので、2度目に読むとまた面白いと思います。
ラストの1ページ以外は全てラブストーリーなので、知らないで読んでたら辛いのかなぁ。

それにしてもミヤコのイニシエーションラブの言い分は、言葉にすると反吐が出ます。
男女関係はそんな理屈で成り立つものなのかと思うような、切り捨てるような言い方に憤慨しつつ、まんまと丸め込まれました。笑
これがなければ成り立たないストーリーだと分かっていたのに!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年6月28日
読了日 : 2021年6月28日
本棚登録日 : 2021年6月28日

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