初めての中山七里さん。
東京大会を意識して書かれたパラリンピアンの話だと思ったら殺人事件が起きて、ミステリーか!と思ったらやっぱりパラリンピアンの話だった。
沙良の足を奪った泰輔が死んだ時は正直溜飲が下がった気がしたが、犬養のセリフに「罪は正当に償われなければならない」という内容のものがあって反省した。
最近世間からのバッシングによって被疑者が体調を崩すことがあるけど、それは正当に償ったとは言えない。
加害者が法に則り贖罪をすることを望まなければいけないなと思った。
義足や障害者についての描写が細かく、丁寧に取材されたのがわかる。
でも、この作品はパラスポーツへの啓蒙的な意味が強くて、本当は他にもっと得意な題材があるんだろうなという印象。
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- 感想投稿日 : 2021年4月9日
- 本棚登録日 : 2021年4月7日
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