夏の終り (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1966年11月14日発売)
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本棚登録 : 1008
感想 : 102
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寂聴さんのエッセイを読み、小説も読んでみたいと思い読んでみることに。私小説ということで、あの明るいお茶目な寂聴さんと重ね合わせなが読み、過去にこんな波瀾万丈なことがあったのかぁ…と驚いた。不倫、駆け落ち?という、いわば非人道的な出来事であるにも関わらず、じつにみずみずしく書かれていた。そこに嫌悪感はなく、純粋に文学として人間臭さみたいなものを表現していて、素晴らしかった。未婚、独身の私には想像もできないような世界だったが、もうひとつの人生を体験できたような感覚になった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日常系
感想投稿日 : 2022年1月10日
読了日 : 2022年1月10日
本棚登録日 : 2021年12月28日

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