房総の山村を訪れた慎吾と夏美の成長の物語であり、日常の何気ない幸福をたくさん掬いとって気づかせてくれるストーリー。
何しろ私の地元なので、蛍やカワエビや渓流そのものが近くにあります。
気候が温暖なのか、どちらかというとユル~い県民性もそのものズバリでした。
その村人、ヤスさん、地蔵さん、雲月さんとの温かく豊かな交流も物語の大きな魅力でした。
親子の絆など物語を貫く主題はあるのですが、私は慎吾が少しずつ成長していく姿に共感しました。
他人との競争、自分だけ置いてかれる、思う通りにならぬ焦り。そこを抜けての自分なりの生き方の発見は多くの人が経験するのではと思います。
読みやすく一気に読了できました。
実は私は埼玉県の比企丘陵の山あいがとてもすきなので今度でかけようと思いました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年5月7日
- 読了日 : 2023年4月25日
- 本棚登録日 : 2022年5月5日
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