ひと

著者 :
  • 祥伝社 (2018年4月11日発売)
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本棚登録 : 5556
感想 : 657
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両親を亡くし、大学を中退。天涯孤独となった若者の再生の物語。主人公の聖輔はすごくいいやつです。聡明でがんばり屋で優しい。
でもこのような逆境となり、いろんなことを諦めていかざる得ない。これは相当辛いことだと思います。自分なら自暴自棄or無気力になるでしょう。
でも聖輔はまずは生活のため惣菜屋でバイトします。惣菜屋さんの人々が温かく、もの凄く支えになってくれます。聖輔の人柄ですね。

聖輔は現在の自分の生き方が、確実に未来に繋がっていることをしっている。だからこそ、毎日を悔いなく過ごそうとする。そこに私自身の20代を重ね合わせていました。共感すること大でした。この道でご飯を食べていくんだと無我夢中だった日々に。

人には自分にあった道があると思います。聖輔はたまたま務めた惣菜屋が自分にあっていました。私も学生時代、いろんなバイトをしましたが向いてないものはけちょんけちょんでした。でも評価していただいたバイトもありました。これが現在の職に繋がっています。
聖輔に好きなことを諦めないでほしい。
日々をひたむきに生きてほしいと願いながら読み進めました。
そして、そんな聖輔に忘れていた初心を思い出しました。読みやすくて、感動しながらあっという間に読了しました。
※店を持つのに必要なのは、経営力、技術そして運

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年10月30日
読了日 : 2022年10月30日
本棚登録日 : 2022年10月21日

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