夏の夜の夢・あらし (新潮文庫)

  • 新潮社 (1971年8月3日発売)
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本棚登録 : 1895
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 「夏の夜の夢」
 愛憎のもつれをほぐす、夢のまにまに。
 Fate/Grand Orderのオベロンへの理解を深めたく、読みました。

 古のギリシャにて。
 アテネ公を初めとする3組のカップルたち。婚儀の余興として準備する素人劇団。妖精王オーベロンと従者のパック、妖精の女王ティターニア。
 これらは絡みあい溶けあう現実と虚構と空想の話。

 荒れに荒れて痴情のもつれる始まりから、ロバ頭に恋する妖精女王やら、魔法をかけるべき相手を間違えて混乱を深くするパックやら、三文芝居にケチを付けるハッピーエンドやら。

 解題によれば、本作のパックの存在は当時の世間一般における妖精のイメージを大きく塗り替えました。馴染みやすいものとなりました。
 わちゃわちゃ感とハッピーエンド感を楽しめる人にお薦めする作品です。
 朗読しました。

 なお、「あらし」については現在興味がないため読みません。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年10月3日
読了日 : 2022年10月3日
本棚登録日 : 2022年10月3日

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