【全面改訂 第3版】ほったらかし投資術 (朝日新書)

  • 朝日新聞出版 (2022年3月11日発売)
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投資するなら、長期・分散・低コストがキーワード。

ほったらかし投資の実践として、
・まず始めること
・そして続ける
・売り買いすることではなく、持っていることが投資だ。
・証券会社窓口ではインデックスファンドを購入出来ないことが多いが、手数料の高い投資信託やファンドラップは絶対選んではいけない。
(インデックス・ファンドとはインデックス(株価指数)に連動するように運用する投資信託のこと)
・解決方法は、東京証券取引所に上場されていて、どこの証券会社でも取引できるはずのETF(上場投資信託)の中から適当な選択肢を探すこと。
・投資は全世界の株式に投資するローコストなインデックス・ファンドにする。
・ターゲットとする株価指数は、全世界株式(日本含む)が良い。
・運用管理費用(信託報酬)が年率0.25%程度までとする。
・おすすめ金融機関は、楽天、SBI、マネックス。

三菱UFJ国際投信の「eMAXISSlim全世界株式(オール・カントリー)」が、今回著者達がベストだと考えるリスク資産の運用対象。

その他の学びは、
・R0E(が高いこと)で銘柄選びをすると上手くいかない」ことは経験則的な常識。
・外国株式のインデックスのリスクは、大きい順に、「新興国(MSCI)」>「S&P500」>「先進国株(日本除く、MSCI)」>「世界株(日本除く、MSCI)」>「世界株(日本含む)」
・毎月分配型の投資信託、ファンドラップ、外貨建ての生命保険などは手数料が高く、持たない方がいい資産。これら三つの商品は、かつて金融庁が「金融レポート」で、問題があるとして取り上げたもの。即刻解約して、ほったらかし投資術に編成し直すことを勧める。

一時期、退職後2000万円が必要とのニュースが話題になったが、色々と条件があるため、あまりあてにはならないものとはなっている。しかし老後の資金は、誰にも必要だ。
普通のサラリーマンの場合(厚生年金あり)、手取り所得の20%くらいを貯蓄・投資に回しておくと、老後のお金が準備できる計算になる(年金と合わせて、現役時代の支出の70%くらいの生活が30年くらいできる)らしい。

あまり投資の知識がなかったが、国としてNISAやiDeCoを勧めているし、日本の公的年金の積立金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が、ほとんどインデックス(パッシブ)運用をしていることから、「投資怖い」と(もちろんリスクはあるが)最初から拒否するものではないことが理解出来た。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2024年4月30日
読了日 : 2024年4月30日
本棚登録日 : 2024年4月30日

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