オウム死刑囚 魂の遍歴 井上嘉浩 すべての罪はわが身にあり

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  • PHP研究所 (2018年12月11日発売)
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オウムが起こした数々の事件は、どんな理由があろうと決して許されるものではない。オウムの幹部であった井上嘉浩の人生が描かれている。真面目で優秀、井上の人柄に惹かれ入信した信者も多数いたらしい。逮捕後は犠牲者たちの無念にせめて報いようと「償い」と「真実の究明」のために捧げたという半生を読むと、「仮に出会う人間が違っていたなら、どれだけ社会に貢献できる大人になっていたか」「どんな人に出遇ったか、人はその出遇いによって一生が決まるといっていいかと思います」という作中の言葉が心に重く残ってやるせない気持ちになった。

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感想投稿日 : 2023年1月4日
読了日 : 2019年5月24日
本棚登録日 : 2023年1月4日

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