今回はかなり見どころの宇佐山城の戦いが収録された巻だった。
史実であれば圧倒的な兵力差に討死する森可成を助けたい静子は、静子軍を伴って参上。なんと3倍程の敵勢力に対し、籠城せずに打って出て足止めしなければならないという厳しい戦いだった。
この戦いでは、森親子のかっこよさ、静子軍の戦術のすごさ、長可の成長、静子が戦国時代で人を殺めてでも生きていく覚悟をする、などなど見どころが詰まっていた。
撤退時に殿軍を務めた静子軍の覚悟を決めた戦いもすごかった。才蔵と慶次にももちろん見せ場があった。
戦では多大な死傷者を出したが宇佐山城を死守した。また後遺症も残ってしまったものの、何とか森可成は生存。
静子は度重なるストレスで一度寝込んでしまうものの、他の信長家臣たちや、静子不在時も馬廻衆の活躍によって、志賀の陣はどうにか収束した。
多くの家臣に離反され、各勢力に包囲され、浅井・朝倉も仕留めきれず辛酸を舐めた信長だったが、反省はしつつも夢はまったく諦めてない様子。まぁそうでなくては。
他には、上杉謙信がお忍びで近衛前久のところに来て静子とご対面したり、信長が自分の子を静子に養子に取らせようと画策したり、浅井長政は一兵卒から出直すことになったり。
信長家臣たちの前で、静子は近衛前久の猶子であると前久本人が宣言したところで5巻は幕引きとなった。
前久の猶子で織田家の一員になったら静子の立場にはもう誰もケチをつけられない!?
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年8月4日
- 読了日 : 2023年8月4日
- 本棚登録日 : 2023年7月19日
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