性食考

著者 :
  • 岩波書店 (2017年7月26日発売)
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感想 : 32
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や~、おもしろかった。
世界中の民族文化や神話から導き出される、性と食についての考察。食べることは生きること、なんてよく言われるけど、知らず知らずのうちに、セックスも生きることなのにそれは退けられてる。でも、読めば読むほど、言われてみりゃー両者の共通点が山ほど・・・普段意識しないけど縛られているタブーの感覚にも気づかされ。「文化的」に生きてるけど、やっぱりもっと自然に戻りたいし野生にあこがれる。・・・それにしても、こういう人類学やら民俗学やらって、なるほど~そういう考え方もできるネ~!っておもしろいけど、真実かどうか確かめようがないし、やっぱり解釈の問題って気がするけど、そしてこの著者の「こうなんじゃないの~?」っていうあーだこーだの思索を、これだけ面白く、しかも「文化的に」「もっともらしく」読ませる、なんかズルいわ。楽しい仕事だね。。。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年10月29日
読了日 : 2019年10月29日
本棚登録日 : 2019年10月29日

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