小説内〈秤の上の小さな子供〉で美波の人となり、そして「- 皆愛されたがってるの。」の発言に頭をガーンと殴られた。
柊子との対比がそれをより際立たせる。
愛されたくて、
それが性なのか、本書の女たちは本音を飲み込んで、我慢して我慢して体を壊す。
思い当たる節がありすぎて絶望した。
柊子に自分を重ねて、柊子と一緒に、美波になんていうか、、、屈した。。
解説で山本文緒先生が「生きていくことの鈍痛を描きたい」とインタビューで仰っていたことが挙げられている。
私がここ最近ずーっと山本文緒先生をなぜか読み続けている理由がやっとわかった。
自分が言語化できない日々の痛みをなぞらえることができるから読んじゃうんだね、、。
まんまと策略にはまり、快感を貪っています。
やめられまへん。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2023年6月16日
- 読了日 : 2023年6月16日
- 本棚登録日 : 2023年5月29日
みんなの感想をみる