始まりの木

著者 :
  • 小学館 (2020年9月25日発売)
3.93
  • (148)
  • (202)
  • (124)
  • (15)
  • (9)
本棚登録 : 1694
感想 : 204
4

「これからは民俗学の出番です」

偏屈助教授と助手の大学院生の神様を探す旅です♪
短編5つ…旅で出会う荘厳な巨木たち。

民俗学には詳しくないし、ましてや柳田國男の
「遠野物語」は知っているけど読んだ事はない。

「神様のカルテ」の著書が膨大な資料をもとに収筆した今作は、夏川さんらしい美しい風景を感じる素敵な作品でした。


「神様も仏様も信じるかどうかじゃない。
感じるかどうかだよ。神も仏もそこらじゅうにいるんだよ。風が流れたときは阿弥陀様が通り過ぎたときだ。小鳥が鳴いたときは、観音様が声をかけてくれたときだ。そんな風に目に見えないこと、理屈の通らない不思議なことは世の中にたくさんあってな。
そういう不思議を感じることができると、人間がいかに小さくて無力な存在かってことがわかってくるんだ。だから昔の日本人ってのは、謙虚で、我慢強くて、美しいと言われていたんだ」


いつか遠野物語を読んでみたい…
難しいらしいから京極さんのでいいか( ̄▽ ̄)笑

〝藤崎、旅の準備をしたまえ“
二人の旅の続きが楽しみです。
ぜひ第二弾を期待したい\(//∇//)



読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年6月4日
読了日 : 2023年6月4日
本棚登録日 : 2023年6月2日

みんなの感想をみる

コメント 10件

土瓶さんのコメント
2023/06/04

京極さんの遠野物語。読んだことあったかなぁ? ん~、覚えがない。

偏屈助教授と助手の大学院生の神様を探す旅。よさそうですね。なぜだか「エムブリヲ奇譚」をおもいだしました。さすがにそこまでひどい旅にはならんか(笑)

みんみんさんのコメント
2023/06/04

民俗学って学問がわかったよ〜
偏屈助教とか和尚さんとか良い言葉が満載です♪
遠野物語って何人も現代語訳?してて京極さんの名前も出てた_φ(・_・

土瓶さんのコメント
2023/06/04

そうですね。民俗学っていうか遠野物語が京極さんはかなり好きなようで、巷説百物語シリーズの最新作も遠野を舞台にした「遠巷説百物語」でした。

みんみんさんのコメント
2023/06/04

巨木、巨岩、川、自然の中に神はいるって
京極さんだからちょっとホラーかな?
そして!京極さん今度6000円くらいする本が出たらしいね笑

土瓶さんのコメント
2023/06/04

遠野物語の絵本シリーズでもいいかな。

えっ!! 6000円!!! たっか~い。なんだろう。

おびのりさんのコメント
2023/06/04

遠野物語、100分で名著も良かったよ。

みんみんさんのコメント
2023/06/04

必ず読みます╰(*´︶`*)╯♡

おびのりさんのコメント
2023/06/04

うふ。百合ってるかしら。

kuma0504さんのコメント
2023/06/08

こんにちは。
「これからは民俗学の出番です」
うーむ、そうなんだ‥‥。

遠い遠い昔、民俗学の講師と調査合宿でドブロクを飲みながら、
「常民(民俗学での民衆)を知ることで、日本人の課題がわかるかも」と私が言うと、先生は
「君は甘いな」と言われ

「柳田国男には限界がある」と私が言うと
「君に柳田の何がわかるのか」
とグダグダ討論したことを思い出しました。

出番かどうか、ちょっと読んでみようかな。

みんみんさんのコメント
2023/06/08

kumaさんこんにちは♪
その講師とkumaさんの会話みたいなやりとりがまさに作中に出てきますよ笑
一円にもならない学問?
柳田國男はエリートの道を捨てて民俗学に進んだ方みたいですね。
ぜひ読んでみてください。そしてkumaさんのレビューが読んでみたいです_φ(・_・

ツイートする