最澄と空海(小学館文庫) (小学館文庫 う 7-3)

制作 : 梅原猛 
  • 小学館 (2005年5月11日発売)
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本棚登録 : 256
感想 : 19
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仏教哲学に興味があったので、あとはコテンラジオで「最澄空海」編が面白かったので、もっと勉強したいと思って読んでみました。漫画『阿吽』も少し読んでいたので、その相関図を参考にしながら読みました。

コテンラジオのおかげで基礎知識があったせいか、理解しやすいと感じました。書物の原文は読み飛ばしましたがちゃんと解説がされており、そもそも著者の語り口調がやわらかく読みやすかったと思います。日本の仏教の起源や聖徳太子との関係などもわかりやすく勉強になりました。

学生の時に勉強していた時にはぼんやりしていた最澄と空海それぞれの人物像が、この本でわりと強調されていたので理解できました。印象に残ったのが最澄の教育者としての考え方で、現代にて見直す部分があってもいいと思いました。国宝を持つことで国の値打ちが決まるが、それ以外の人も適材適所で必ず役に立つという理論が大胆かつ安定感があって面白く感じました。

本の中では前と同じ内容が繰り返し語られているのが、多少くどく感じるかもしれません。私は一気に本を読了できないのでちょこちょこ分けて読んでいたのですが、「あれ、ここ前に読んだな?ページ間違えた?」というような錯覚を何度か体験しました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 偉人
感想投稿日 : 2022年6月8日
読了日 : 2022年6月4日
本棚登録日 : 2022年5月4日

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