感想
公安が怪しい人をマークして、その対象者は公安を憎んで事件を引き起こす。事件が起きないようにマークする公安が事件の引き金になる。なんとも皮肉な話だ。
ただ、テロが起こった際には法律や閣僚の決断力などお粗末になることは間違いなさそう。
騙しにつぐ騙し合いで誰を何を信じればいいのか、スリリング。その中で律子は現実と虚構の狭間で翻弄される。
あらすじ
律子は公安の秘密の部署である13階に勤める部員だ。律子は捜査で臨海労働闘争のキーマンから情報を取得しようとしていた。その捜査で、対象者に襲われそうになったことから作戦が失敗する。
その後、その男が北陸新幹線の開業に合わせて爆弾テロを起こす。テロに合わせて名もなき騎士団という組織が声明を起こす。名もなき騎士団の実情を暴くため、スノウ・ホワイトと呼ばれる白河美雪の存在を突き止める。
律子は白河の夫に近づき情報を引き出そうとする。律子は自分の身体を使い情報を引き出す。律子はだんだん警察のためか、テロリストに肩入れしているか分からなくなってくる。
白河から手に入れたファイルが実は事件の引き金になっていた。美雪が飛行機をハイジャックして日本に向い、警察に乗り込みをかけようとしていた。律子たちの活躍もあり、テロを未然に防ぐことに成功。さらに公安内の裏切り者を見つけることに成功。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年12月22日
- 読了日 : 2023年12月22日
- 本棚登録日 : 2023年12月22日
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