とても面白かったが、何となく物足りなさを感じた作品。
飽き、疲れを感じる間もなく読み進めることができるほど面白かった。元々パンデミック系が好きなのでそれもあると思う。内容は何となくガンダム味を感じた。全く同じということでは全然ないが、人間の対立軸的に似ていたかなぁと。とにかく面白かった。
だがそれだけに最後が強引、雑過ぎたのが気になった。非常に面白かったからこそ、より一層激しく感じているのかもしれないが。終盤は一気に内容が進んだし、登場人物もそれぞれ雑に出てきて終了してしまっている。強キャラをかもしだした、けどほぼ出てこないアレックス。怪しげな雰囲気を出した、けどフェードアウトの木内順。よく分からん幼馴染佐藤あずさ。思わせぶりなふりをして何も描かれない上原夏希。目立つのはそんな感じだった。最初が丁寧にゆっくり進んだので余計に感じたのかも。
あえて明文化しないことで頭の中で想像が広がることや、結末をハッキリさせすぎず物語の余韻に浸れることはあるが、これは何かもうほっぽり投げたような感じがした。
丁寧に上下巻で書いて欲しかった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年4月5日
- 読了日 : 2022年4月5日
- 本棚登録日 : 2022年4月5日
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