FBI心理分析官―異常殺人者たちの素顔に迫る衝撃の手記 (ハヤカワ文庫 NF 244)
- 早川書房 (2000年12月31日発売)
本棚登録 : 1854人
感想 : 153件
再読。
プロファイル技術の確立者であり「羊たちの沈黙」クロフォード捜査官のモデルと言われるR.レスラーの著書で、信じ難いほど凄惨な有名殺人犯たちの記録。写真あり。
当然鬼畜の所業の数々が紹介されるが、いたずらに下卑た興味を煽るような書き方はしておらず、あくまで捜査官目線で良い。
R.チェイスの事件をはじめ、プロファイリング技術の活用話は面白い。
しかし一方で、国民に米国ほどの多様性がないうえ、証拠裁判主義を採る日本には馴染まない技術であることも分かる。著者も繰り返し主張している通り、プロファイリングは魔法ではないし、科学とも言い難い。日々地道な活動で犯罪者を捕まえているのは、あくまで名もない警察官である。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2017年5月7日
- 読了日 : 2017年5月7日
- 本棚登録日 : 2017年5月7日
みんなの感想をみる