FBI心理分析官―異常殺人者たちの素顔に迫る衝撃の手記 (ハヤカワ文庫 NF 244)

  • 早川書房 (2000年12月31日発売)
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再読。
プロファイル技術の確立者であり「羊たちの沈黙」クロフォード捜査官のモデルと言われるR.レスラーの著書で、信じ難いほど凄惨な有名殺人犯たちの記録。写真あり。

当然鬼畜の所業の数々が紹介されるが、いたずらに下卑た興味を煽るような書き方はしておらず、あくまで捜査官目線で良い。

R.チェイスの事件をはじめ、プロファイリング技術の活用話は面白い。
しかし一方で、国民に米国ほどの多様性がないうえ、証拠裁判主義を採る日本には馴染まない技術であることも分かる。著者も繰り返し主張している通り、プロファイリングは魔法ではないし、科学とも言い難い。日々地道な活動で犯罪者を捕まえているのは、あくまで名もない警察官である。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2017年5月7日
読了日 : 2017年5月7日
本棚登録日 : 2017年5月7日

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