焼跡の二十面相

著者 :
  • 光文社 (2019年4月17日発売)
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本棚登録 : 99
感想 : 17
4

星5にしようか散々迷ったが、原作ではなかった性的な描写やアルセーヌ・ルパン、アニメのルパンなどが出てきたので4にした。ただ、二十面相の話し方や仕掛けの描写は原作そっくりでだった。また最も大事な設定である、血が嫌いなところも原作通りで良かった。

私が少年探偵団シリーズを読破したのは小学4年生くらいの頃で、今はほぼ倍の19歳。なかなか感慨深かった。奥多摩の鍾乳洞や黄金の虎など、原作の描写が走馬灯のように蘇った。
当時は歴史の知識がなかったが、戦前の話だったのだと知り驚いた。戦後を力強く生きる小林くんに励まされ、明智先生が帰ってこない心配と、早く二十面相と対決して欲しいという気持ちでいっぱいだった。明智先生が「背がのびたね」と小林くんに感慨深げに言うところで泣いてしまった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年12月16日
読了日 : 2022年12月16日
本棚登録日 : 2022年12月16日

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