着想、せりふまわし、のびやかで動的な描画。どれをとってもすばらしい。今年ベスト1ぐらいの勢いで好き。
前作『虫と歌』の衝撃はだてじゃなかった。
表題作の「25時のバカンス」は一度では消化しきれず、すぐさま2度3度と読み返してしまった。「人の顔が開いて中から未確認生物が現れる」という、よく考えなくてもハイレベルなグロシーンなのに、グロに見せない絵のタッチと話の展開がすごい。
細かなせりふに光るユーモアも見逃しがたい。「深い闇色の故郷」うんぬんかんぬんのあたりのやりとりが秀逸。「あいつら」がどんどん可愛くみえてくる…。
今回もきょうだいのお話が多い。このひとは「きょうだい」というものに壮大なエロティシズムを感じているんだなぁ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
まんが
- 感想投稿日 : 2011年9月26日
- 読了日 : 2011年9月25日
- 本棚登録日 : 2011年9月26日
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