25時のバカンス 市川春子作品集(2) (アフタヌーンKC)

著者 :
  • 講談社 (2011年9月23日発売)
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感想 : 362
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着想、せりふまわし、のびやかで動的な描画。どれをとってもすばらしい。今年ベスト1ぐらいの勢いで好き。

前作『虫と歌』の衝撃はだてじゃなかった。
表題作の「25時のバカンス」は一度では消化しきれず、すぐさま2度3度と読み返してしまった。「人の顔が開いて中から未確認生物が現れる」という、よく考えなくてもハイレベルなグロシーンなのに、グロに見せない絵のタッチと話の展開がすごい。
細かなせりふに光るユーモアも見逃しがたい。「深い闇色の故郷」うんぬんかんぬんのあたりのやりとりが秀逸。「あいつら」がどんどん可愛くみえてくる…。

今回もきょうだいのお話が多い。このひとは「きょうだい」というものに壮大なエロティシズムを感じているんだなぁ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: まんが
感想投稿日 : 2011年9月26日
読了日 : 2011年9月25日
本棚登録日 : 2011年9月26日

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