脱税の世界史

著者 :
  • 宝島社 (2019年4月18日発売)
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感想 : 24
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1.大村大次郎さんのシリーズは大好きでやっと手に入れました。お金の面からみた国の崩壊について述べているところは現代にも通じるところがあります。

2.国が崩壊するパターンとは官僚の腐敗→税収減→増税→民が疲弊→反乱となってます。どんなに立派な制度を作っても、金に目が眩み、国を滅ぼします。
人類はこの歴史を繰り返して今まで生きています。なぜこのようなことがなくならないのか、読んでみると人間の愚かさを知れますし、脱税を防ぐために様々な手段が取られてるということもわかってきます。

3.今の日本も同じ仕組みになっています。首相と仲が良い人達は減税を促進することで金持ちはそのまま優雅に暮らせる制度が確立している。一方、その他大勢の国民の負担を増やせばオッケーとなり、国の崩壊を促すような動きが加速しています。このように考えると、なぜ同じ歴史を繰り返してしまうのか不思議でなりません。やはり、自分さえ良ければなんでも良いと思ってしまうのが人間の本音なのだと理解しました。
ただ、国民はなにもしないわけにはいかないので、今話題になっているNISAやIDECOを使って自助努力をする必要があります。いつまで続けてくれるかはわかりませんが、自分から動かない限り状況は変わらないということを改めて突きつけられました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2019年11月20日
読了日 : 2019年11月20日
本棚登録日 : 2019年11月20日

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